るあん(1-2)
ちか(1-2)
ake(1-2)
友坂麗(1-2)
赤西涼(1)
武藤さんからめずらしく「友坂さんの『ショータイム』を見ろ」と二度も連絡が来た。
『ショータイム』。M1は黒いハットの下にピンクのウィッグ・ピンクがアクセントのファージャケットという出で立ち。振付もかわいらしくてキュートな友坂さん。が、上手で椅子に腰掛けながら一瞬袖に上体を入れたかと思うとウィッグを処理して黒髪に。マジックのような鮮やかさ。そして、その椅子を横倒しにして椅子と絡みだすと途端に"いつもの"友坂さんの空気に。椅子を倒すのは今回のバージョンからとのこと。ラストは髪を振り上げてのベッド。
髪が大きく顔にかかっていてもそれが自然と落ちていくのに任せるさまは、さながらあたかも衣装が剥離していくような例の姿と同列にある。友坂さんの踊りのうちでは重力が捉え直される契機がある。
『咲いた』はベッドでの"何もしなさ"が際立つ。昭和史を代表するアイドルの名曲が流れるなかで、襟が落ちたりまた肩まで上げられたり、袖から抜ききらないで衣服の(また)剥離だけが反復される。以前も書いたがそれはお好み焼きの上で踊る鰹節みたいな動きで、比喩にすると貧相だがどうしても目で追ってしまう不規則で不随意な、それだから予め「読む」ことのできない純然たる動きがそこに起きている。
るあんさんの『逢魔ヶホテル』M1の振付に新味があり(北川れんさん振付とのこと)、るあんさんの止めハネしっかりした踊りの個性を際立たせるものだった。時計の針のようにカチッと動きつつ、しかし目を凝らせば微妙な反動があるようなグルーヴもあり、かなりよかった。
また周囲に気を取られた、という話なのだが、どうにも集中力に欠くお客さんが多くて難儀した。ステージがはじまるたびに立ち上がって移動したり探しものをしたり、別に自由なのだけどノイズを拾いすぎてしまう場面が多かった。この変化というのか敏感になってしまったのは観劇によって発達した神経がつくる副作用なのだろうか...?
正月以来の友坂さんだし『ショータイム』も気になるしで行ったのはいいが、何か本調子でなくてちゃんと見られなかったかもしれない。蕨も含めて記事を書くのも間が空いてしまった。