白石さやか(1)
倖田李梨(1)
大谷翔子(1)
宮野ゆかな(1-2)
翼裕香(1-2)
真白希実(1-2)
仕事が飛んで、観念して劇場に。真白さんの個人演目をそろそろ見ないといけない、という動機。
翼さん『Tsubasa』。セルフタイトル?
白い羽根扇ふたつを使った演目。一回じゃ到底追いきれないダンスの豊かさに一気に目が覚める。羽根扇の陰で脱衣して突如裸体が現れるシーンの意表のつき方。見ていて完全に予想外のことが起こるという得難い経験だった。どうして気づかなかったのかわからないが、時間的にもまだ脱衣に進む前ではないか、ということと、脱ぐのに手間がかかりそうな服にも思えたこと、さまざまなバランスがミスディレクションとなって成立している。動きの単位でもちょっとしたアクセントに意想外な閃きがあり、この1年で見てきたなかでも、踊り手として最高位にいる方だと思った。
この演目ではポニーテールに結った臀部まで届く長髪を鞭のように扱うのだが、むやみに情念的なニュアンスは込めず、オブジェクトのひとつとして捌くクールさを保っている。波打つ不定形の髪をふりあげたあとすかさずエルに入ると、いま振り上げた髪がそのまま垂直に硬化したようにさえ見える。だがここの動きのニュアンスも絶妙に使い分けていて、だからこそ付随的に表情の微妙さまでがスッと入ってくる。いちいち情報が豊富でとてつもない。
優れた踊り子さんを見ていると、別の踊り子さんを連想してその人に見てほしいなーとしばしば考えるのだが、宇佐美さんに翼さんを見る機会が訪れるといいなと思った。
真白さん。結論から言ってしまうと多くの方が感じ入るようにはそのステージを受け取れなかったのだが、腕の振りに豊かなニュアンスがあって芸風は似ていないのに矢沢ようこさんを想起した。細い腕がたゆたうように動くと、柔らかい絹のような質感が空間を満たしていくかに感じる。ポーズも体を支える力よりか成形して以降も絶えず動いていく腕の動きに芸がある。
スーパーエルに入る前、クッ、クッと二、三度体を上げかけては下ろしてを繰り返したのちに形に入るという見せ方があった。ロック系の踊り子さんのほうが、ポーズの導入にアレンジを利かせる印象がある。
キンスキーさんがいらしてて、途中でお茶をした。1頭で偶然出会ったばかりなのにねえ、いまや京都にまでねえ、もう小倉にもいくらしいですよ、ほんとにねえ......と他人(渡邉さん)の好きな人との出会いについてニヤニヤしながら話した。