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2021年11月9日火曜日

11月9日(火)[新宿ニューアート]

広瀬あいみ(1-2)
友坂麗(1-2)
ののか(-)
麻倉ゆあ(-)
天瀬めるか(-)
原美織(-)


ふとTwitterを見たら友坂さんが「夕鶴」を出すとのことで、悩んだ末そこだけ観に行くことに。ほかは切羽詰まっている同人誌の作業に充てる。こんな日に限ってひどい雨。

1回目は「結証」。中国風の衣装をまとった友坂さんが横笛を構え、傘が脇に立てかけられている盆始まり。この画が信じられないほど決まっている。M1かなり長く踊っていて、尋常なストリップの時間感覚からすこし外れる。衣装替えのとき、下手に置いた傘の後ろに立って背中を向けて最初の衣装を脱ぐのだが、ストンと体から落ちる服にあっという声が出そうになる。友坂さんではしばしばあることだが、木の枝に積もった雪が重みに耐えかねて地面に落ちていくようなニュアンスで服が脱がれることがある。
ベットはある意味ではいつもどおりだが、こちらが慣れているだけで至芸のひとこと。そして、貴人のような姿の着衣からすべて脱ぎ去ったラスト、その堂々たる姿に裸体への恥じらいを持つ者を窘めるような気高さが溢れる。

2回目「夕鶴」。評判高く期待があったが、M1からあれ、という違和感があり、しかしベット入りすれば...と考えても違和感拭えず、まさか友坂さんでこんなことが...と思うのだが、最後までいっこうにチューニング合わずじまいに終わった。夏場でも見たことがないほど汗をかいている友坂さんのパフォーマンスに瑕瑾があったとは思えず、どこか「浅草っぽい演目だ」と感じたところにノれずじまいだった理由があるかもしれない。しかし、あまり深入りせず、再見のときまで判断は先送りしておく。
舞台中央奥に据えられた屏風と羽がメインのギミック。両手に持った羽を屏風の向こうに処理するとき、風を受けた羽が突如としてスローモーショーンで落ちていく。この"遅さ"の現れは、屏風のおかげですぐに羽の姿を隠し、本当に一瞬しか視認できない。ただ、その落ち行く間が、ポーズを切るときと同等の間のようでもあって、ひじょうに忘れがたい。

広瀬あいみさんの1回目の演目が良かった。ほんとうに端正でお手本のような進行。大きい羽根扇子が頭と終わりでしっかり視覚的に効果高く扱われて、鮮やかだった。

2021年6月19日土曜日

6月19日(日) [新宿ニューアート]

秋月穂乃果(1-3)

友坂麗(1-3)

木葉ちひろ(1)

小春(1)

笠木いちか(1)

赤西涼(1)


この日はストリップ初観劇の友人らを連れて行く。雨というのに大大大混雑。かぶりつきの席を譲って、一番うしろの壁にひっついて観劇。

トップの秋月さん。まさかのカオナシの扮装で現れ、初のストリップがトリッキーすぎる経験になったことを思って笑ってしまう。しかし、そのままポールを掴むと、ああこれは、とすぐ納得がいったので、幸福な出会いになるだろうと予感する。ベッドはエアリアルのティシューのような布を纏いつつの演技。選曲が趣味にバッチリだったのもあるが、相当に良い。そして、意外にも素直にまだ感じたことがない「綺麗だな」という素朴な感想を抱く。とても綺麗だった。加えて、3回目はなぜか舞台奥の鏡面を見せる演出が加わっていて、さらに良い景色に。

友坂さんは夏の演目「恋花火」。出てきた瞬間からまったく違う。ほとんど催眠にかかるように、体が揺れる。団扇の揺らぎは極端に遅く・小さく、存在しないはずの風が体の内に立って、自律を巻き込んでいく。気づくと泣いている。

女教師風の役を演じる「GTR」は、友坂さんという人間の広さというか、芸に身を投じる人としての、あまりの格の違いに愕然。ストリップという芸能を、一方的な鑑賞ではなく、協働として成立する場として理解しているから、そこに衒いなく我々を招き入れる。指し棒で会場の全員を指し示し、確実な「1人」としてそれぞれを受け止める。満足気にほほえみながら合計人数を大きな声でコールすると、目つぶしのライトがあたり、暗転へと移る刹那に友坂さんのシルエットが浮かぶ。その全身の輪郭と上がった口角のかたちを、たぶん私は生涯忘れることがない。

新人の笠木さん。衆人環視のもと新人さんのステージを見ることに、妙に居心地の悪い思いをする。人が「裸になる」という出来事を見るには、やはり大まかには「芸」と呼べるものが、間を取り持つ必要があるのだなと改めて思う。2作目以降、笠木さんを見る自分の視線がどう変化するだろうか。

6月6日(月) 道頓堀劇場

例外的更新。 舌の根も乾かぬうちに...とエクスキューズを出しておきたいところだが、書かないほうがいくえにも不自然だと思われたので、形を変えて書いておく。 6月6日。朝からずっと雨。気温も前日からぐんとさがった。 こういう日に劇場に行くとき、きまって他人の体調を考える癖がついてし...