翔田真央(3)
神崎雪乃(3)
石原さゆみ(3-4)
望海あや(3)
金魚(-)
入場即ハレの日のにぎわい。
席こそ少し空いてるものの、活気づいている。
翔田さん。思えば初ストから道劇でしか観たことがないが、それだけに自分の目の変わり方の基準になってるところがある。実際、翔田さんのベッドで素人なりに「確かな技術」のようなものを感得できるようになっていた。
最近は翔田さんがポーズへ与えているような、ゆっくりと空間を撫でるような質感のないポーズベッドを「弱い」と感じるようになっている。
望海あやさん。10中晃生以来だが、この間真摯に踊りへ取り組んできたのが伝わるステージで、好感があった。表情も所作もグッと落ち着いていて、印象が新たになった。
さゆみさん。『くのいち』『デビュー作』。
ポップなM1-2と、重くるしいM3-4は特に有効なブリッジもなくパキッと飛躍するのだが、演じ分けというほどでもない微妙な表情のニュアンスの差で破綻なく転調をこなしてしまっていた。さゆみさんの顔には、さゆみさんの意図を越えて、観客が自在に意味を読み込めてしまう中性の表情があるのかもしれない。
下着を手縄に見立てて両手首を縛り、それを解くようにして振る動きにとつぜん強い力が込められて、しかし表情は毅然としたままで、その釣り合わなさのギャップに独特の見どころが生じる。
はじめてさゆみさんを見た頃はさゆみさんから色気やエロさを一切感じない特殊な人という認識だったが、おそらく8月よりも長くなった髪が演目を通してずっと色っぽく、それが前半部はアンバランスな、後半部は相応の効果を醸していた。
『デビュー作』は、最近のさゆみさんしか知らない自分からするとかなり「らしくない」感じの演目。ちょっと印象がふわっとしてしまう。
ベッドのとき、視線が安定せず瞬きも妙に多いのに、これもなぜか破綻してると感じるほどではなく、「石原さゆみ」という個性の問題としてスルーしてしまう。甘やかし?
3回目のダブル進行でのオープンで、こちらを認めてさりげなく手を振ったりしてくれることで、安心感があった。
ワンオブゼムの観客として観ていたとして劇場は幸福なのだが、ステージからのちょっとしたアクションで、名前のあるひとりの人間として自分がそこにいることが立ち上がってくる。
オープンといえば、相変わらずの景気の良さで最高。お金をもらうに相応しい人というのがいて、さゆみさんはそういうことになっている。
「課金」という自己犠牲的欺瞞的制度への維持参入と違って、「身銭を切る」具体性がここにはある。そこでは他ならない「私」を分け与えている。チップを渡す各々に具体的な意味や思いはあれど、オープンショーという形式が可能にしたライブ体験として、たんなる傍観者にも幸せな時間を共有させる。
ロビーで渡邉さんとKさんとで歓談。最近の遠征話や好きな踊り子さんの話などして盛り上がったはずが、最終的にまた自分がめんどくさいという話題があった。というか、自分が話すとどうしてもそこに帰着する。あんまり面と向かって「変わってますね」と言われる経験、なくないか?
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