2022年2月15日火曜日

2月15日(火)[シアター上野]

新井見枝香(2)
箱館エリィ(-)
水咲カレン(-)
黒井ひとみ(1-2)
宇佐美なつ(1-2)


空いてる。良い。
はじめて盆が見通せた。


黒井さん『エスケープ』。初日から舞台奥の鏡をちょっとした演技のアクセントのために利用した演出がなされている。
この演目、かつて踊り子だった母の「思い出」へと回想的に逆行するかのような進行(とはいえ、かつての踊り子/現在の母はダブルイメージであって、必ずしも語りの現在をリアリスティックに確定できるわけではない)なのだが、演目自体は順行でごく一般的に行われている。つまり、このパートだけ取り出しても"それはそれで"通用する仕掛けになっている。その普通のストリップの冒頭と結尾に「思い出」という演出を付与することによって、「普通のストリップ」は意味性を帯びる。その「普通」さには、踊り子という職業の、ライブパフォーマンスの、そしてストリップ劇場というものの"今ここ"性や制度上の不安定さが絡み合っていて、その絡み合いは外在的に語られるしかなかったのだが、「思い出」の演出によって演目へ内在的に取り込むことが可能になっている。この事によってもたらされている"厚み"が『エスケープ』の個性でもある。


『ユキちゃん』しばしの見納め。
誰であれ、多くの演目の物語性に関心のない自分にとってそんなに強い関心を惹くわけじゃない『ユキちゃん』は、それでもセーラー服姿から白いシースルーのドレスに変化する鮮やかさにおいてひときわ美しさを感じるものかもしれない。
もうどうしようもないことなのだけど、単にぼけっとしつつ綺麗だなーとか、かわいいなーと見惚れる時間がかなり頻繁になってきた。なるべく距離を担保したくて整然と書いてるところはあったけど、今週通ってる動機(4週のオフがとにかくさみしすぎる)からして、これはこれでいいやんな...となっている。
ベッド着で脚を大きく旋回させて、ゆったりした裾がわずかに遅れて弧を描くとき、ひんやりした気持ちよさを感じる。

『アブダクション』。今日も大ヒット。すげー。
昨日気づいたネオンの演出は意図的に後から追加したものと判明。お見逸れしました...さすが。今回のベッド、とにかくきれいに思い出せるのがおもしろい。セトリを聴いてて何気なく振り真似してても8割くらいは追えている気がする。観た回数で言ったら他の演目のほうが圧倒的に多いのに、こんなに輪郭がはっきりしたベッドは他にないのではないか。


常連さんと話してて面白いのは、自分がとくに面白いなあと思っている踊り子さんからストに目覚めたり、今も並行して見ていたりすることだ。アイドル界隈では「楽曲派」などとひとつのクラスタを形成していたりするが、ここでもあんまり事情は変わらないのかもしれない。


帰り足、何分で家につくのか測ったら約15分で着いた。カフェ利用まったなし。


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