2021年11月5日金曜日

11月5日(金)[蕨ミニ劇場]

夕樹(1)
るあん(1-3)
Kuu(1-3)
山口桃華(1-3)
宇佐美なつ(1-3)


ほんとうは違う劇場に行こうかと考えていたが、あまりにも「アンビバレント」「デビュー作」を再見したくて通うことに。今回はちゃんと開演前に着いたので席にも座れた。


初の天板ショーに遭遇。なるほどこれが、といった感じなのだが、どこかふたりとも事務的というのか儀礼的というのか、生々しさよりもルーティンの風情があった。

山口桃華さん。先日の小倉といい6中のミカドからコンスタントに宇佐美さんと同じ香盤になるので、比較的よく見ている踊り子さんになった。山口さんはいるだけで劇場を明るくしているし、おっとりした見た目からは想像もつかないほど機敏なユーモアセンスで客を飽きさせないやり取りがある。

2回目の「キャリアウーマン(?)」の演目で妙にハマった感じがあるというか、今まで感じたことのない熱があり、とてもいい回だった。そんなときも過剰にエモーショナルでなく、ずっと好感が持てる。

宇佐美さん。中日にして「アンビバレント」は乗りこなしもスムーズで、もうずっと素晴らしかった。ただそれだけに規模感が足りないのがありありと伝わる。広いミカドでこのポテンシャルが解放され、どんなことになるやら。例によって細かな記憶の誤りを複数発見。なんだってストリップはこんなに覚えづらいのか...それでもメモは取りたくないので、身体で覚える式の見方は変えない。

2回目は「デビュー作」。このベットが本当に素晴らしい。スローバラードのM3に入ってからも、なかなか脱衣がはじまらず、ここぞというところで抜群の脱ぎを見せてくれる。ボーカルの感情がサビの高まりと同期するように切なく溢れるとき、衣服もこぼれるように体から開かれる。何度となく、もはや飽きるほど眺めたはずの胸が見えるそのとき、裸体はほとんど雪のように眩く、きらきらと輝きを放っているかのようにすら見える。ほとんどひとつの事件のように、「裸を見ること」が美しさを伴って現れる。それはなんて言葉にしがたく、しかし忘れがたくもある出来事なのだろう。「デビュー作」は、デビューという過去を参照させる演目ではなく、いつだって真新しい「デビューすること」の瑞々しさをこそパフォーマンスしてるかに見える。
ずっととろけそうな気分で、2回観て2回とも、ああ自分はこの人にいつ出会っても撃ち抜かれていたなと思ってしまった。

3回目の「アンビバレント」。あー、本当にいい。この演目も宇佐美なつも本当に本当にいい、という気持ちが駆け巡っていく。説明意欲も失うほど、たまらない気分にさせられる。ずいぶん自堕落な感想だけど、細かい話は前回したから...が、ポラで賛否両論あると聞いて、なに?と反抗心が芽生えてしまう。そりゃ各人の好みにおいて自由な感想があってしかるべきだけど、こと質の高低ということならば、譲歩しがたいですね...とひじょうに面倒なオタクの側面が出てきた。詰屈した構成の楽曲を並べても減じないポップさと、ラストに直球なカタルシスを設計してそれらがひと繋がりになっていることへの驚きを軽く見ることはできない。構成に関する天才はこの演目でも間違いなく発揮されている。
くわえて前後半がねじれて関係しあってるような凝り方(どこまで意図的な作為かは措くとして)も見どころと思う。つまり、前半は曲のひねくれかたと違ってずっとふつうにキャッチーな踊りであり、最後はストレートに盛り上がる曲だが、どこか自己言及的で、それでも自分に閉じずにポジティブな方に印象を持ち上げるというのが"一周回った"かたちで表現がなされていると感じる。これはそれほど説得的でない話ではあるが。

ステージ外のあれこれでずいぶん楽しいイベントが多かったが、ほとんど書けない。蕨...いつにもまして楽しげでかわいい宇佐美さんが見られるので、蕨はおすすめ、とも気楽に言えないのが蕨であり、それはそれだからいいことのような気もする。

帰りの電車で「ピンクサイドを歩け」のhideさんがお隣りに座っていたのでお声がけする。自分は劇場の客席とスト客さんのTwitterをわりと見ているので、どの方がどのアカウントなのか紐付いてしまう(キモい)能力が高めらしく、hideさんもわりと以前から存じ上げていたが、今回こういう機会があってはじめてお話することができた。

いろいろ話したのだが、自分だけがポラのときの振る舞いでイジられる謂れはないということはわかりました!

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