2022年1月23日日曜日

1月22日(土)[渋谷道頓堀劇場]

御幸奈々(4)
白雪(4)
MINAMI(1)
萩尾のばら(1,3-4)
中条彩乃(1,3-4)
宇佐美なつ(1,3-4)


あまりにも昨日の自分に納得行かず、もともとの所用と合わせて観られることに気づき、リベンジ。


白雪さん。驚くほどの変貌ぶり。既にしてステージを楽しみきらんと振付まで大胆に変化して、人前に立つことの快楽を舐め尽くそうとするような貪欲さがあった。
こんなにもリアルタイムで愉悦を獲得していくプロセスが「裸」になっていることにたまらないほどの楽しさを感じてしまう。これはもしかするとそれほど持続しないことかもしれないが、それにしても...


のばらさん。周年作『JOY』やはり無類に楽しい。どこか宇佐美さんのヴァイブスのようなものも感じてしまう。
引き伸ばされた立ち上がりは、たとえばストーン・ローゼズの「I am the resurrection」のような、長大なアウトロにある快楽を思わせる。終わりなき終わり。


中条彩乃さん、基本的には自分の求めるステージの面白さとすれ違っていて、そのよさを楽しみ切ることはできないのだけど、『クルエラ』のエルから弾みをつけてスーパーエルに移行する躍動感や、立ち上がり前に、ジャケットを旋回させてから振り返りざまに見得を切るがごとくニッと微笑む顔の毎回の確かな精度に感嘆する。


宇佐美さん。『ナイトクルーズ』美しくてほんとうにすばらしい。できればこれだけでも10回観たい...夜の女王のようにエレガントな装いで椅子と踊る後半部、とても親密で優しく、そのことで無機物に顔が宿るかのよう。涙が出てしまう。

『アブダクション』ようやく少しずつ体に入ってくる...?一発目でまったく乗り切れなかったことがトラウマになっていて、もはや観ることが少し怖くもある。
乗り切れなさの理由はたぶんいくつかあって、特にM1では驚くほど明快に(ここに関しては「売れ線」という通りと思う)お客さんを楽しませる踊りに振り切っていて、要するに、そうしたサービス精神自体に引いてしまっているのだと思う。もっと勝手に自分の快楽のために踊ってほしい、という。
これは単なるないものねだりであり、単なる思い込みであり、そしてその思い込みが強いせいで引き起こしたズレが、乗れなさに直結している。けど、そうした客へのサービスが快楽を備給しないわけでもない。けれども...という。とりあえず思い込みをアンロックしていく作業がまだまだ必要。

M5のポーズベットは、もうまぎれもなく天才の仕事だという感じ。帰りがけに曲を見つけて聴いていたが、かなり起伏の大きい構成の曲だが、歌われる内容は変わらずに「あなたとわたし」の主題から逸れずにいて、そしてまた、その他の演目と同じように最後はどこかそれこそ自分勝手に帰っていってしまう(楽曲内でも通信の混線/破断のようにして示される)、一貫した作家性を維持もしている。けれども、曲展開のスケールの大きさに見合うパフォーマンスが平然とできてしまうことにおいて、また一歩表現の領野を広げてもいる。
が、初見でそこまで拾いきれず、いつまでもイップスをひきずっていて、品無い言い方をするとEDのようになってしまう。。


今年の自分のテーマは「深追いしない」だったけど、さっそく人生の計画が音を立てて崩れてきて足元に及んでいる。宇佐美さんのやっていることが身体に入ってこないことの何がそんなにイラつかせるのか自分でもおかしいと思いつつ、確かな納得が今どうしてもほしいというほうが、正しいと思ってしまう。

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